枯れた奴ら
ボクは目を覚まし、辺りを見渡した。
ボヤけた風景に映ったのは、枯れたキスツス・アルビデュス。
辺り一面に散乱していた。
『儚い、、、。』
ボクは枯れた奴らを眺めた。何故か絶望的な孤独感に襲われた。
『孤独、、。』
ボクはタバコに火をつけた。懐かしい匂いがする。
すると今度はどうにもならない焦燥感に駆られた。
ボクはどうしようも無い気持ちを枯れた奴らに当り散らした。
引きちぎり、踏み潰し、燃やした。
何にもならなかった。
『情けない、、、。』
少し歩くとイチイの木が見えてきた。
ボクはイチイの木にもたれた。
すると何故かボクは涙をこぼした。自分自身も分からない。何故涙をこぼす必要があるのか。
涙を拭き、イチイの木を見上げた。
葉の隙間から差し込む太陽の光が目を突き刺す。
その瞬間どこからか『Scar Tissue』が耳に入ってきた。
『いい曲だな。』
心が軽くなった。
目の前の霧が晴れたように感じたボクは、イチイの木の下で死んだように眠った。
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