深夜の戦い。
昨日、いや今日の午前1時前に家に帰着。
そこから頭痛と吐き気に苛まれ、中々寝付けなかった。
なんとか寝ようとするが、喉が渇いて余計に吐き気が襲ってくる。
水を飲みにキッチンへ行ったのはいいが、部屋に戻る体力を失いキッチンの床で力尽きた。
2、30分?どのくらいキッチンの床で寝ていたかは覚えてないが、目が覚め、少し戻った体力を振り絞り部屋に何とか戻れた。
部屋に入るとまた頭痛が襲ってくる。
この部屋は呪われてるのかよ。
それとも気圧の変化?そんな馬鹿な。
二階と三階で変わる訳ない。
とか思いながら寝付こうと目を閉じた。
すると例のアイツが脳内を駆け巡った。
口から水を吐くライオンの石像だ。
夥しい数のアイツが脳内を占領し、優しく語り掛けてくる。
「もう良いじゃねぇか。楽になるぜ。」
負けてたまるか。ボケ。
消え失せろ。
ぐるぐる回る脳内での戦いだ。
このままじゃ寝れない。
アイツは笑ってる。口から水を吐きながら笑ってる。
「楽になるぜ〜。」
やめろ、その選択だけはしたくない。
ただでさえ今腹筋はバキバキに筋肉痛だ。
頭も割れそうだ。
そんな体力残ってない。
と思った瞬間咳をしてしまった。
終わった。
スイッチを押してしまった。
もう元には戻れない。
残りの体力を振り絞り、急いでトイレに駆け込んだ。
何もかも吐き出した。
胃の中も、自分の強さや弱さ、責任、甘え、感情、プライド、光。
吐ききった私は真っ白で空っぽ。
ふわふわ浮いたような感覚だった。
時が止まった深夜3時。
限界を超えたボロボロの体は中々寝付いてくれない。
そうだ、この前途中で止めてしまって映画を見よう。
この映画の感想は言葉に出来ない。
これを見て感じた感情をどう表現すれば良いのかが、言葉たらずの私とっては難題だ。
ただ色んな感情が湧いて出てくる。
最後に残ったのは苦しい感情なのかも知れない。
もう少し私が成長し、子を持った時に見るとまた違うのだろうか。
私は映画は良く見る方では無いけど、映画を見るのは好きだ。
ただ、どんな結末であろうとフィナーレを見たくないといつも思う。(1回目は見る。2回目からは見ない事もある。)
当たり前だけどフィナーレを迎えてしまうと終わってしまう。
それがシリーズものなら、最後のシリーズ自体見たくないと思ってしまう。気にはなるが。
終わるのは虚しい。
映画館ではエンドロールは最後まで見るタイプだが、虚しくて虚しくて仕方ない。
映画が終わり、会場のライトが付き、余韻が抜けないまま動き出す。
ついさっきまで映画の中の世界に入り込んでいたのに、ライトが付くと現世界へ戻されたのを実感する。
それから余韻は抜けず、でも日常に戻る。
映画の世界に浸りきったまま日常生活を送るのは苦しいなぁ。
話はそれまくったが、[Dancer in the Dark]を見終わったのが午前5時半。
もう寝られない。頭はぼーっとする。映画の余韻と吐いて失った体力が原因だ。
感情は重たく、陽が高く登り、気温が上がっても気持ちと頭は深夜のまま。
今日はハッピーになれきれないな。
そもそも事の発端は酒だ。
でもただの酒じゃない。
今回の件で1つ勉強になった。
「酒と風邪薬の相性はバッチリだ。」
最強に酔わせてくれて、脳内お花畑にしてもらえる。
が、その後どん底の底の底のまで落としてくる。
コイツらのコンビは最強で最悪だ。