My name is Masaki600
目の前には15万人のオーディエンスが俺達の演奏に合わせて、感情を爆発させている。
(Oasis Live at Ultimate concert)
夢だった。
けどこの夢はただの夢じゃない、正夢だ。
数年後の俺の目に映った景色だ。
曲ができた時は化け物を産み出してしまったという感覚で、謎の高揚感に満ちている。
この瞬間は無敵で、何でも出来る気がする。
例え相手が誰であろうと「俺達の音楽は最高だ。俺達の音楽を理解できない奴も居るだろう。だが、そんなつまらん奴でさえいつの間にか虜になる。いずれ俺達の名はこの世界に轟き、この世を制覇し、支配する。」と言える。
もちろん出来た瞬間だけではなくて、化け物が誕生する度に俺達は強くなっていく感覚を味わう。
この瞬間は最高に良い気分だ。
体はシャットダウン寸前でも、脳は最高潮の興奮状態。
そんな時はリビングでアナログ時計の秒針の音を聴きながら、酒を飲んで自分を寝かし付ける。
午前二時、三時は最高に良い気分だ。
夜中の散歩は実に愉快だ。
Otogiの世界に迷い込む、何処からかワルツ調の楽しげで哀しいメロディが耳に入ってくる。
少年は笑ってる。少年は泣いている。
皆んなが寝静まった世界は俺のものだ。
小さな少年が小さな世界で誇らしげに笑う。
誰もいない世界で誰にも気付かれずに泣く。
そんな物語のページをめくるのに勇気、覚悟は要らない。
心臓を握り潰されるような気持ちも避ける事なく、面と向かって抱きしめてあげるんだ。
あなたが叫んだヘルプは誰かの心には響いてるんだ。
確かあれは夕暮れ時のライブで、[T.O.M]を演奏していた。
全米ツアーの終盤だった。
周りはぼやけてメンバーすらも見えてなかったが、目の前で15万人のオーディエンスがそれぞれの感情を爆発させているのはくっきりと見えた。
Albinos
-—
-
Last Judgement
/
-—-
Otogi