Masaki600轟音日記

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[T.O.M] 第2章 impulse

「僕は声を聞いたんだ。」

 

「大丈夫だって。」

 

2018年1月

トムが旅に出てからの僕は前を向いて歩いてると思っていた。

 

だけど、それは勘違いだった。

 

酒で誤魔化す、気持ちは揺れたまま過ごす。

ギターを弾くにしても、作曲するにしても何もかも迷い、骨のない生活。

 

この時の僕は虚像の世界で暮らしていた。

狭っ苦しい、どんよりとした世界だった。

空は青空に見せかけただけの空。

振り払ったら重たい雲が待っていた。

 

2018年6月

 

「大丈夫。」

 

 

夢で見たんだ。トムが間抜けに寝転がってるのを。

仰向けに寝転がり、腹を出して、舌とよだれを垂らして、白目向いてるトム。

こうゆう時って飽きたら急に起き上がって、ブルブルして、何もなかったかのようにカッコつけて歩くんだ。

ダセェ。ダセェよ。笑

 

この夢の最後に声だけ聞こえたんだ。

「大丈夫。」って。

 

衝動だ。

心の衝動に駆られたんだ。

 

根拠のない自信が湧き出て、脳内サイケ状態。

(やるしかねぇ)そんな気持ちが芽生えた。

高揚感が高まり心臓が破裂しそうだ、訳もわからず涙が出る。

頭が割れても体が弾けても、なんでも良いんだ。

TheRoarという名の化け物を創って、創って、演って、轟かす。

めちゃくちゃ楽しいんだ。でもめちゃくちゃ苦しいんだ。

全部、全部味わってやる。味わい尽くしてやる。

 

でも

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今はトムの温もりが恋しいんだ。