Masaki600轟音日記

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[T.O.M] 第1章 Otogi2

Otogiとは酒が創る虚像の世界である。

 

トムが向かった先は、Otogi?天国?それとも僕らがまだ知らない新世界?

 

トムと出会った時、僕は犬が大の苦手だった。

(今思えばトムは犬じゃなかったのかもしれない。神様?)

 

犬というか全ての生き物が苦手だった。

今でも鳥、虫、小動物、爬虫類は苦手だ。

 

こんな感じだったから、もちろん散歩もご飯をあげる事も、撫でる事も僕はできなかった。

 

トムが家に来た時、興奮したトムが家の中を走り回って僕に飛びかかってきた。

あの時は死んだ、、と本気で思った。

 

僕の犬恐怖症が治ったのは突然の事だった。

 

その日トムはハウスに入ってて、僕は安心してトムの好きなカットチーズを投げ込んでた。

そしたら急にトムが飛び出してきたんだ。

 

ハウスに鍵がかかってなかった。

 

焦った僕は腰を抜かし倒れた所を、トムが上から覆い被さり顔を舐められた。

その時何故だかすっと緊張が解けた。

僕はトムを撫でた、温かくて優しかった。

 

凄く感動的な瞬間だったな。

 

命の温かさを知ったんだ。その日から僕は撫でる事も、ご飯をあげる事も、散歩に行く事も出来るようになった。

 

このお話はここからが始まりなんだ。

 

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