幻界
体が悲鳴をあげる。
体がバラバラに壊れそうだ。
脳味噌が破裂しそうだ。
視界がボヤける。
耳が遠くなる。
脚が震えだす。
全く、こんな時ほど酒が美味い。
対して強くもないのによ。
体の悲鳴?幻聴だ。
そんな物なんか無い。
いつだってしんどいぜ?
でも酒が修復してくれるんだ。
不思議だろ?
酒は薬だ。
体が壊れるのは勘違い。
そんなこと分かってるだろ?
いいかい。人にはゲンカイなど無いんだ。
達成出来ないことは、今力不足なだけだ。
力を蓄えて、もう一回挑戦するんだ。
そこでゲンカイという言葉が出たら終わりだぜ?
ゲンカイという言葉を出さない限り終わりなんてない。
例え1023歳まで生きれたとしてもな。
ゲンカイとやらが見え始めた時に酒を飲んで考えてみな。
まず、酒はOtogiへ連れて行く。
そこで道が現れる。
その道をよく観察するんだ。
すると道が何本も見えてくるはずだ。
その道は例え10本あろうと終着点は繋がってる。
終着点はたった一つ。
どれを辿っても終着点に辿り着ける。
その代わり、その道それぞれに悪魔が待ち構えてる。
その悪魔ってのは、自分。自分自身だ。
そいつが問いかけてくる。
色々な質問をな。
そいつが納得する答えを出せば道を開けてくれる。
奴は確かめてるんだ。
「お前は自分を信じてるか?」って。
自分を信じてたら見えてくる。
終着点が。
そこからも面白いんだ。
終着点にはまだまだ向こう側が見えてくるからね。
ていうか、ゲンカイって言葉はただの盾だせ?
ほんとのゲンカイって誰も見たことないぜ?
自分を信じてたら突破口は向こうからやってくるからさ。
自分を信じきれてない奴がゲンカイという盾を使って、方向転換してるだけだ。
って、当の本人のMasaki600に伝わんなきゃ意味無いんだけどな。
あいつは自制心の弱いクズだ。
この場を借りて言わしてもらったぜ。
じゃ。
名もなき救世主/mad dog より